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昔から適度なアルコールは薬として用いられてきました。が、飲酒の量が増え、習慣化することによって若いうちからアルコール依存症に陥る女性も増えています。アルコール依存症に対する基礎知識を身につけ、健康的にお酒を楽しみましょう。

過換気症候群とは、体に疾患がないにもかかわらず突然息苦しくなり、浅い呼吸しかできなくなる病気です。最近は特に、10代や20代の若い女性に増えていると言われていますが、原因がはっきりせず、いつどこでどのような状態の時に起こるかも特定できないので、本人はもちろん、周囲の人にとってもたいへんつらい症状です。
男性の場合は、定期的な飲酒をはじめてから依存症に陥って入院するまで、平均で20年。これに対して女性は、女性ホルモンの影響により、平均8年で依存症になるというデータがあります。

月経前期は、女性ホルモンが血液中に多量に出ているため、アルコール脱水素酵素のはたらきが低下し、少量の飲酒で酔うことがあります。このときの心地よい酩酊状態が病みつきになり、アルコール依存症になることもあるのです。

女性のアルコール依存症の患者さんが妊娠した場合、流産の可能性が高く、生まれた赤ちゃんに低体重や低身長、知能障害などの悪影響が現れることがあります。このような「胎児性アルコール症」の赤ちゃんが生まれないように、出産を考えている場合は飲酒を控えてください。

子どもの飲酒が認められないのは、神経細胞は年齢が若いほどアルコールに対する耐性が弱いため。同じ量だけ飲んでも、年齢が若いとそれだけ早く依存症に陥ってしまう可能性があります。
確かにお酒は適度な眠気を誘うので、なかなか寝つけない時に少量のお酒を飲むのは悪いことではありません。ただし、飲み続けるうちに、ある程度の量を飲まなければ眠れなくなるようになったら要注意です。さらに、お酒とともに睡眠剤などを服用すると、依存症になる確率も高くなります。

お酒が体内で最初に通過する食道や胃は、アルコールでかなりのダメージを受けます。多量に飲酒する人は、胃炎や胃潰瘍を患う場合が多いのも事実。さらに、お酒が肝臓を悪くするのはよく知られていること。体内のアルコールは肝臓で分解されますが、たくさんのお酒を飲むほど、肝臓に長時間アルコールが残る計算になり、それだけ肝臓に負担がかかっていることになります。

女性ホルモンの影響により、女性の多量飲酒は、高血圧や心疾患など、循環器系の病気になりやすいと言われています。

多量にお酒を飲んだ次の日は、脳細胞の結合水が6割失われ、脳が縮んでしまいます。つまり、深酒をするほど脳は萎縮していくのです。アルコール依存症の症状でボケが現れるのは、この脳の萎縮も原因のひとつだと考えられています。
赤ワインに含まれるポリフェノールが体にいいということで一時話題になりました。確かに、少量のアルコールは心身をリラックスさせてくれるのは事実。善玉コレステロールを増やし、高血圧や心筋梗塞の予防に役立つという学説もあります。ただし、これはあくまで少量のお酒が体に及ぼすいい影響。多量の飲酒は百害あることを忘れないでください。

参考文献/「アルコール依存症を治す[予防・治療・家族の心得Q&A]」中村希明(保険同人社)
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