
体内に入った食べ物は食道→胃→十二指腸へ進み、その後小腸まででほとんどの消化吸収を終えます。この後、大腸に送られるのはドロドロになった食べ物カス。大腸は、このカスを10数時間かけて水分を吸収しながら、ゆっくりと便に。そして便が直腸にたどり着くと、その刺激が便意を生じさせるというしくみ。さらに直腸の刺激は大腸にも送られて、大腸は便を押し出す「蠕動運動」を開始。排便に備えます。
|

便が腸にたまってしまうと、カラダにあらゆる悪影響があります。腸内で発生した菌で腸の毛細血管が詰まりやすくなるので血行が悪くなり、吹き出物や肌荒れの原因に。お腹が張っているので精神的にも落ち着かず、イライラ。これがストレスとなり自律神経に作用して肩こりや頭痛が起こることもあります。また、腸が膨張することでむくみや体重が増えてしまうことも。
|

便秘の多くは生活習慣や食事、精神的なストレスなどの影響で起こる『機能性便秘』。これは生活を改善し、食べ物に気をつければかなり改善されます。でも、まれに大腸ガンや子宮内膜症などの婦人病などが原因で起こることもあるので、便秘といえども決してあなどれません。ちなみに、これら病気の症状として起こる便秘を『器質性便秘』といいます。
|

生活習慣や食べ物で改善される『機能性便秘』には、いくつかの種類があります。女性に多いのは『直腸性便秘』と『けいれん性便秘』。直腸性便秘は、便意をがまんすることで次第に便意を感じる神経が鈍感になって腸に大量の便が詰まるもの。コチコチの固い便が特長です。けいれん性便秘は、大腸の運動が激しすぎて腸がけいれんし、便が通過障害を起こす便秘で、コロコロとしたウサギの糞のような便が出ます。
|

便意をがまんすることで起こる直腸性便秘を治すには、便意をもよおしたらすぐにトイレへ行くこと。毎朝決まった時間にトイレに入る習慣をつけることも効果的です。朝起きたときに冷たい牛乳や水を飲んで腸を刺激するのもいいでしょう。けいれん性便秘の多くは、腸の働きをコントロールする自律神経がストレスでうまく働かなくなることが原因。規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないように。便意がなくても食後にはトイレへ。
|

便秘薬は、大きく分けて2種類。腸の粘膜を刺激して動きを活発にするものと、腸内の便に水分を与えて膨張させるものです。腸を刺激する便秘薬は効き目は大きいものの、常用していると効き目が薄れ、量が増えて依存しがちに。便を膨張させる薬はやさしい効き目なので効果を実感するまでに時間がかかりますが、依存性も少ないようです。いずれにしても便秘薬は作用の少ないものから服用してください。また、けいれん性便秘の場合、便秘薬の服用によって下痢や腹痛を起こす場合もあるので、まずは専門医に。
|